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2011年9月

黒銀彩花器

友人からの依頼品である黒銀彩花器。

銀彩の焼付け焼成の終わった作品を窯出ししてきました。

 黒銀彩花器_丸.JPG

「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、最近は朝晩冷え込み「涼しい」を通り越して「寒い」くらい。

窯焚き当日は小雨のぱらつく天気で風もあり、寒かったので七輪に火をおこして温まりながら作業をしました。

まめたん.jpg

思えば自分が陶芸を始めたきっかけになったのも、この七輪を使って作品を焼成する「七輪陶芸」が始まりでした。

 七輪を2つ使って中に炭と作品を詰め、ドライヤーで風を送って温度を上げるという方法で焼成します。

中に入れられるのはぐい呑み程度の大きさですが、うまく焼きあがったときは大喜びしたものでした。

 

それが今では自分の窯を持ち、作品を「販売」して、作品を気に入って「購入」してくれるお客様がいるようにまでなれました。

ありがたいことです。

 

2年間の京都での修行の後、伊豆高原の工房での勤務、そして自分の窯を持つようになってから4年。

安定した色合いを出せるようになってきたものの、毎回窯出しの時はドキドキです。

同じ土、同じ釉薬を使っていても雰囲気が変わることもあり、時として「!」というような宝物を発見することもあります。

 

「!」をたくさん見つけ出して、作品を手にしてもらう人に「!!!」と思ってもらえればと思います。

9月の「うたごえ風海」

今日は晴れていてもさわやかな風の吹くすごしやすい日でした。

毎月恒例の行事となった「うたごえ風海」。

今月も開催しました。

9月うたごえ.JPG

今月も総勢20名ほどの人が参加して元気に歌いました。

今回は「被爆ピアノコンサート実行委員会」から委員長の高松京子さんが参加してくれました。

9月うたごえ2.JPG

途中、高松さんがソロで「荒城の月」と「千の風になって」を歌ってくれました。

 

高松さんが委員長を務める実行委員会では被爆ピアノコンサートを企画しています。

以下、いただいたチラシから文章を抜粋、掲載します。

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第2次大戦中に広島に投下された原爆により被爆したピアノによるコンサートです。

被爆ピアノコンサートは日本全国はもとより海外でも開催され、今年も全国で既に200回以上行われています。

絵本童話「ミサコの被爆ピアノ」(文:松谷みよ子、絵:木内達朗)でも取り上げられ多くの人々に愛読されています。

ピアノ調律師の矢川光則さんが被爆したピアノを修理・調律し平和コンサートとして全国を巡っています。

当日は童話の朗読や歌、口笛、ピアノ演奏などを行います。

 

・被爆ピアノコンサート(ヒロシマから東北大震災に思いをはせて〜)

・日時:2011年11月3日(木) 文化の日

・時間:19:00〜21:00(18:30開場)

・場所:伊勢原市立中沢中学校体育館(駐車場有り)

・内容:「ミサコの被爆ピアノ」の朗読(文:松谷みよ子、朗読:酒井さん)

    ピアノ演奏:ピアニスト古川貴子さん

    調律師矢川光則さんのお話、所さんの戦争体験談

    バイオリン(能條孝世さん)とピアノの共演

    ピアノと歌、口笛の演奏(古川惠子さん、高松京子さん、奥田憲弘さん)

・入場料:無料

 

伊勢原市は毎年平和教育の一環として広島に中学生を派遣しています。

一人でも多くの方に参加いただき、被爆ピアノの音色を鑑賞しながら、平和への思いを強くしたいと考えています。

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ぜひ、たくさんの方に参加していただきたいと思います。

 

次回のうたごえは10月22日(土)開催です。

行って来ました

先日ブログでご紹介した「焼酎カップ」を新規でお取り扱いいただくことになった、「置地廣場」さんの以下の3店舗にご挨拶に行って来ました。

ショッパーズプラザ横須賀店

相鉄ジョイナス店

ららぽーと横浜店

 

ららぽーと横浜店さん

ららぽーと横浜店.jpg

陳列の様子は・・・。

ららぽーと横浜店陳列.jpg

パネルまで設置してくれていました。

ららぽーと横浜自体が2007年開業と言う事もあり、明るく開放的な店内でした。

 

 

相鉄ジョイナス店さん

相鉄ジョイナス店.jpg

陳列の様子は・・・。

相鉄ジョイナス店陳列.jpg

他の商品よりも一段高く陳列してくれていました。

さすが、横浜駅近くということもあってか、外国のお客様がお買い物をしていました。

 

最後にショッパーズプラザ横須賀店さん

と、ここまで書いて肝心なことを忘れていたのに気が付きました。

・・・写真を撮るのを忘れました・・・すみません。

また機会を見つけて伺わせていただきます。

なので「置地廣場」さんのホームページより画像を拝借。

ショッパーズプラザ横須賀店.jpg

作品は紹介文と一緒に陳列してくれていました。

こちらの店舗は1991年にショッパーズプラザ横須賀が開業した時に置地廣場の1号店としてオープンしました。

今年で20歳です。

近くに米軍基地があるので、ショッパーズプラザ内を歩いていると外国のお客様の姿も見受けられました。

同じ置地廣場でも各店舗の印象や客層がだいぶ違うように感じました。

 

帰りは台風15号が暴れまわっていて、いたるところで電車の遅延や運転見合わせがあり、海老名駅で足止めを食らいました。

復旧を待っている間、人間観察をしているといろいろな人に出会いました。

あきらめ顔で待つ人。自然災害なのに何故か駅員や警備の警察官に食って掛かる人。ひたすら携帯電話をいじりまわす人。本を読んで自分の世界に入り込む人。寝る人。格好つけて雨風に向けて歩き出し、すっころんで格好悪くなった人。近くの立ち呑み屋でお酒飲んじゃう人(自分も仲間に加わりたかった)。

長時間面白く過ごせました。

 

新規展開となる3店舗。

どんなお客様が自分の作品を手にしてくれ、そして、どんな反応をしてくれるのか、とても楽しみです。

 

初秋の日曜朗読会 -その17-

先日、季節ごとの恒例イベントとなっている日曜朗読会を開催しました。

今回も朗読グループ「手毬」から中尾陽子さん、藤本桂子さんが朗読してくれました。

 初秋の日曜朗読会.jpg

演目は・・・。

・「富士屋ホテル」 古川緑波 作

・「ごはん」 向田邦子 作

でした。

 

「富士屋ホテル」は第2次大戦前の富士屋ホテルのメニューを1から順番に平らげた話から始まり、戦後、米軍に接収されていたホテルが再び日本人に開放されて行ってみたら、食事がすっかりアメリカナイズされてしまい、幻滅してしまったと言うお話。

 

「ごはん」は人生で印象に残っている食事は何かと考えると、東京大空襲後の死を覚悟して家族で食べた炊き立てごはんとサツマイモの天ぷら、そして、子どもの頃に体の弱かった著者が病院帰りに自分ひとりだけ食べさせてもらった鰻丼だったと言うお話。

 

とてもとても簡単にまとめるとこんなお話でした。

 

古川緑波さんの作品は今回初めて耳にしました。

「緑波」よりも「ロッパ」の名前で有名な日本の代表的なコメディアンで、大の美食家・健啖家であったそうです。

このエッセイでもメニューを上から順番に全て食べてしまうくだりなどは彼の食欲の旺盛さをよくあらわしているかと思います。

でも、やっぱりホテルの洋食中心の食事より、ご飯と味噌汁、納豆、卵の昔ながらの日本食がうまいとも書いています。

 

向田邦子さんもテレビ、ラジオの脚本やエッセイでよく知られた人です。

母が好んで向田さんのエッセイを読んでいて、母亡き後に読んでみたらすっかりはまってしまい「向田邦子全集」を買ってしまうほどになってしまいました。

今回の朗読会で「ごはん」が朗読されると知り、改めてこの一編が収められているエッセイ集「父の詫び状」を読み直してみました。

何でもない日常の1コマ1コマが切り取られ、著者が子ども時代をすごした昭和初期のあたたかい情景が目に浮かんでくるようでした。

 

向田さんのドラマやエッセイには自身が食いしん坊であった事もあり、たびたび食事のシーンが出てきます。

今では放送されていませんが少し前まで年明けに向田邦子新春シリーズとして、向田さんが原作、演出が久世光彦さんでドラマが放送されていました。

ドラマ内では必ずと言っていいほど食事シーンがあり、漬物を噛む音、食器がカチャカチャと触れ合う音などがとても印象的でした。

 

空襲後のすすけた顔で食べた炊き立てのごはんとサツマイモの天ぷらはどんな味がしたのでしょう。自分ひとりだけ栄養が付くからと苦しい家計をやりくりして食べさせてもらった鰻丼はどんな味がしたのでしょう。

 

自分にとって印象に残った「ごはん」は何かと考えると、少ない人生経験の中でもそれなりに豪華な食事をした事がありますが、行き着くところは祖母がおやつ代わりに握ってくれた「味噌おにぎり」。

田舎特有の塩辛い味噌で握ってくれ、しょっぱいけれども白米の甘さを引き立ててくれていました。そして何より、やわらかくもなく、硬くもなく、口の中に入れるとホロリとくずれる絶妙の握り具合がたまりませんでした。

 

今回、朗読してもらった2編のエッセイはどちらも「食べ物」に関したものです。

 

今の日本は24時間営業のコンビニ、ファーストフード店がどこにでもあり、おなかが空けば何時でも何かしら食べる事ができる。

ただし、それは工場で加工された食品であったり、一定の分量・味に調整されマニュアルどおりに調理されて出てくる食品です。

 

小説家の池波正太郎さんが作品の中でたびたび「人間確実な事は生まれたら必ず死ぬ。死ぬために生きている。だから生きるためにする食事はおろそかにしない」と言うような事を書いています。

最近、コンビニの前を通ると若者が買った弁当を駐車場に座り込んで食べていたり、家路に付く途中なのか、カップ麺を歩きながら食べている光景を目にすることがあります。

たとえジャンクフードでも家に帰ってゆっくりと食べることはできないのか、ただ単に胃袋に食事を流し込んでいるようで悲しくなります。

「食べる」事に対する感覚がだんだんと崩壊しているようにも思えます。

 

現在の忙しい日常を送る上で朝昼晩の食事を全て自分の手で作ると言うことは難しいことかと思います。現に自分もかなりコンビニにはお世話になっています。

でも、買って来た食品に一手間加えて自分なりにアレンジしたり、できる限り食材を仕入れ、自分で調理しようと心がけています。

やはり、出来合いのものを食べるよりも体が元気になるような気がします。

 

今回の朗読を聞いて食べる事の大切さについていろいろと考えさせられました。

ただ単に栄養を補給するための食事ではなく、少しでもいいから手をかけた食事を心がけたいと思いました。

祖母の作ってくれた「味噌おにぎり」をもう一度再現してみようかなとも思いました。

 

皆さんの思い出に残る「ごはん」は何でしょうか。 

焼酎カップ

当店の陶芸作品の展示販売をさせていただいている「置地廣場(おきちひろば)」さん。

この度、イオン秦野店さんの他に以下の3店舗でも作品のお取り扱いをさせていただくことになりました。

ショッパーズプラザ横須賀店

相鉄ジョイナス店

ららぽーと横浜店

 

新規展開の3店舗では、以下の2種類の焼酎カップをお取り扱いいただいています。

「黒刷毛目焼酎カップ(茶色)」

黒刷毛目焼酎茶.JPG

外側には釉薬をかけず、黒化粧泥で刷毛目模様を施し、内側と高台内のみ黒い釉薬をかけています。

この模様の作品は今回はじめての出品となります。

黒刷毛目焼酎茶内.JPG

黒刷毛目焼酎茶高台.JPG

 

そして、もう1種類は「黒銀彩焼酎カップ」です。

黒銀彩焼酎.JPG

こちらの文様はイオン秦野店さんに納品している飯碗や急須などと同じ柄です。

このタイプの焼酎カップも内側と高台内のみ白マット釉を施してあります。

黒銀彩焼酎内.JPG

黒刷毛目焼酎高台.JPG

銀彩部分は浅く削って模様をつけ、銀彩の輝きに変化をつけてあります。

黒銀彩焼酎アップ.JPG

風海では焼酎の水割りやお湯割を提供する際に使用していますが、焼酎以外にもいろいろな飲み物を飲むのに使える大き目のカップです。

 

イオン秦野店さんには「黒刷毛目焼酎カップ(茶色)」ともう一種類、

「黒刷毛目焼酎カップ(白色)」を納品してきました。

黒刷毛目白.JPG

土は茶色と同じで、全体に白マット釉を施してあります。

 

早速、相鉄ジョイナス店で黒銀彩タイプが4点売れたとの連絡があり、とても嬉しく思っています。

 

近日中に各店舗へはご挨拶に伺い、販売の様子を撮影してきたいと思っています。

撮影できたら、またこのブログでご紹介させていただきます。

 

お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

陶器以外にも和雑貨を取り扱ったかわいらしいお店です。