水無月の日曜朗読会
いつものように伊勢原で活動する朗読グループ「手毬」から藤本桂子さん、中尾陽子さんが来て素晴らしい朗読を聞かせてくれました(^.^)
まずは井上ひさし作「新釈遠野物語より『鰻と赤飯』」を藤本桂子さんの朗読で。
昔は東京の交響楽団の首席トランペット奏者だった老人が、入学したばかりで大学を休学して遠野でアルバイトをしている「ぼく」に話して聞かせたお話の中の一編。
2作目は太宰治作「葉桜と魔笛」を中尾陽子さんの朗読で。
桜が散って、葉桜の頃になると思いだす・・・老婦人が語る三十五年前のできごと。
姉と美しいけれどもか弱く病気になってしまい余命百日と宣告されてしまった妹との心の交流を書いた作品です。
3作目はプロジェクターを使って絵本の朗読。
中尾さんが2作目に引き続き朗読を担当してくれました。
作品は「ペドロの作文」。
アントニオ・スカルメタ文、アルフォンソ・ルアーノ絵、宇野和美訳です。
1970年代の軍事政権下のチリでのお話。
思想弾圧の魔の手がペドロ少年の通う学校ま伸びてきた。
「我が家の夜の過ごし方」という題で作文を書いてくるようにと軍人が言う。
さてペドロ少年はどのような内容の作文を書いたのでしょうか・・・
どの作品も文字で読んだ時と、実際に語られるのを聞くとでは同じ作品なのにだいぶ印象が変わります。
プロジェクターを使った作品もありましたが、声だけでその場の情景を思い起こさせる表現力。
改めてすごいと思いました。
次回は10月の開催を予定しています。
どんな物語の世界へいざなってくれるのか・・・
今から楽しみです(^.^)
また開催が近くなりましたらお知らせします。
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